shanti Life & Work

仕事と子育て、両方楽しむ方法について語るブログ

卵子は老化するという事実と抗ミュラー管ホルモン

重いテーマですが、大事な話なので取り上げることにしました。

 卵子の老化とは

不妊の原因の1つに、卵子の老化があります。

この老化と言う現象は、卵子が妊娠可能な状態まで成熟せずに排卵される確率が低くなることを言うのですが、ある年齢から一気に老化するというものではなく、年齢とともに徐々に進んでいくもののようで、女性が生まれながらに決まっている卵子の数(※抗ミュラー管ホルモン)は、加齢と共に衰えていく卵巣機能により、在庫として残っている全ての卵子が健康なものとして排卵されなくなっていくようです。

個人差はあるものの、35歳頃になると、例えば、卵子の周りの細胞は機能しても、染色体異常をもった卵子が増えていたり、受精卵として育つことができない、育ったとしても着床しないなど、影響が小さくありません。

Photo by Olliss on Unsplash

多くの方がこういった事実について知ることもなく、いざ妊活を始めようと思ったタイミングで知ることが大半だと思います。かくいう私も、不妊治療クリニックの初診セミナーで初めてこの事実を知り、ものすごく衝撃を受けました。

当時30歳を超えていた私は、すでに老化の一途をたどっていたと思うと目をそむけたくなる気持ちでしたが、正しい知識のもと、自分はそういった状況下でできることをやっていく必要があると、逆に腹をくくるきっかけにもなりました。

女性のライフプランは逆算して設計が必要

30代、40代で出産することが当たり前になった今の時代には、こういった情報はもっと早い段階で当たり前の知識として若い女性や働く女性にインプットされ、ひとりひとりが自分の身体のことをよく知った上で、自分のライフステージをどうもっていくかを考えられるようにしていく必要があると感じています。

人によっては40代になっても妊娠は可能だと思いますが、簡単なものではないことは事実です。また、特に意識をせず、すぐに妊娠し1人目を産んだ方がいた場合であっても、2人目が欲しいと思った時には年齢はさらに上っており、気づいたら2人目は断念せざるを得なくなってしまうなど、厳しい状況になってしまいます。

Photo by Katherine Hanlon on Unsplash

妊娠・出産のリアル

少子高齢化が進み、生産人口が減っていく中で、子供を産んで国力を高めることがますます重要になっていると感じますが、現代の女性には、その環境が整っていない状況の中で、"働き、産み、育てろ”、と、どんどんタスクだけが降ってきているように思います。

今の世の中だと、就職してすぐに出産を選択することは雰囲気的に難しい状況であることが事実ですし、高齢出産における正しい知識、保育園問題の解消、社会における認知向上、男性への育児参加等、正直どの部分もまだまだ更新されないままの情報や環境が残っているのが現状の為、女性の出産は思っている以上に難易度が高い状況です。

過去学んだ義務教育では、こういった不妊の実態や、働く女性の妊娠や出産のリアルな状況についてもっと早く知る機会があればよかったと感じてなりません。

そして、そのリアルな状況を知った上で、働きながらも、子供を積極的に産める環境に身をおきたかったとも感じます。

この記事をきっかけに、少しでも早くにリアルな状況を知っていただければ何か動ける方がいるかもしれませんし、何より、欲しいと思う人が積極的に子供を産み、心地よく育てることができる社会が来ることを切に願います。

 

※ 抗ミュラー管ホルモンについて(AMH)

女性個人々によって、といった現段階でどれくらいの卵子が卵巣に残っているかは異なり(卵子の在庫の数)、自分が早くから産めなくなるのか、40代になっても産むことができるのかは、卵子の質や順調に育つかという指標になる年齢に加え、AMHの状態に左右されるようです。

こういった個人々の卵巣機能の評価は、不妊治療において重要性を増していることから、不妊治療クリニックにおいては、一連の不妊検査の中で、その状態を調べるアンチミューラリアンホルモン検査(AMH検査)という血液検査が実施されています。実際に、私も病院で説明を受けた上でこのAMH検査を行い、その結果、同年齢の一般的な数値と比較した上で、治療法の選択や治療計画を立てることになりました。*1

卵子老化の真実 (文春新書)

卵子老化の真実 (文春新書)

 

*1:不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」 (ブルーバックス) 新書 浅田 義正 (著), 河合 蘭 (著)、卵子老化の真実(文春新書)単行本ー河合 蘭(著)